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キースの編集者日記

そうそう、水曜日です。
この前、美術館に絵を見に行ったのです。
「湯浅一郎展」というのを、明治大正に活躍した日本の物故洋画家ですね。
で、絵はもちろん、素晴らしかったのです。
美術の教科書でみたような絵もありましたし、日本の印象派というのでしょうか。
よかったですね。
で、額の説明がありまして、その頃から日本人画家のために
額を作っていた人がいて、湯浅さんの額も、ある方が一生懸命、
西洋の額を学んで作っていたわけです。
その説明文が、美術館にあったわけです。
私もそのことに感心したのですが、明らかに職人風の方が
その展覧会にいらっしゃっていて、70歳以上のおじいさんでしょうか。
「こりゃ、すごい、明治時代に自分達でここまでの額縁をつくっていたなんて」と、
声を出されて、その感動を表現されていたのです。
話しかけられた奥様は、すこし恥ずかしそうでしたが、
見ている私は、すごく微笑ましく感じたのですね。
なにも、美術館で静かに鑑賞しなければならないということも
ないでしょう。すごければ感嘆の声を出すのが人間というものですからと
思います。もちろん、ほどほどは必要ですが・・。
それに、日本の美術館は模写も許しているところが少ないのではないでしょうか。
住所氏名など、その人が誰かわかるものがあれば、鉛筆などの模写ならば許して
もいいのになと、思うわけであります。
日本人の画家は油絵を学びにヨーロッパに行ってずいぶん、
模写をしてきています。
そういうことで、今の日本の美術の成長があったのだと思います。
絵画や芸術が、もっと身近なものになり、われわれの生活の中の、よどんだものを
浄化してくれればいいなと思います。
で、そのおじさんは、そのあと、額ばかりみてました。(笑)
額の横から、いったいこの額は、どう作ったのかと、後ろ側を覗き込んで
おられました。
人それぞれの、喜び!があって人生は楽しいです。
そんな美術館風景でした。
そんじゃ、また、明日。

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