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キースの担当者日記

はい、どうも。
水曜日だす。
外は真っ暗だす。
会議を沢山したよー。
疲れましたよ~。
いやいや、皆さんも日々お疲れのことと思いますよ。
もちろんですよ。私だけではございませんね。
そうそう、私ね。この前の日曜日にお買い物に行ったんですよ。
そうそう、そんで、ですよ。
私ね、たいへんなことになったんですね。
私ね、額屋さんに行きましてね。
額のマットですか、それが古くなってたからやり直してもらおうとしたんです。
デッサンが入ってましてね。闘牛士かなにかのね。鉛筆デッサンですよ。
もちろん、私はスペインになどは行ってないですからね。
プロの画家のものなんですがね。そんなことは、どうでもいいのです。
マットの部分はいろんなタイプがありましてね。
色や素材が、50種類ほどあって選んだのですよ。
そんでね、担当の女性とね、あれやこれや、この額と、この絵には
布がいいかとか、色は、青か、それともベージュだとか、随分、お互いにね。
熱心な会話をしたんですね。
でもね、なんか、迷いがあるんですね。
なんだろう?
その女性の顔に、迷いを感じるんですね。視線がね。
とにかく、マットの色や素材が決まって、30分で出来るということに
なったんです。
そして、わたくしね。
歩いて、他のコーナーに向かったんですね。スタスタスタとね。
その時、わたくしね、自分のズボンのチャックが開いてることに気がついたんですね。
いわゆる社会の窓が開いてるという状態ですね。
わたしね、何年ぶりかな、社会の窓が開いてるなんて現象は。
たぶんですよ、10年以上、そんなことは無かったと記憶するんですよ。
もう、びっくりですよ。社会の窓、開けながら、芸術論ですよ。
カラーコーデネートの話を一生懸命してたんですよ。
いや~、びっくりです。だから、彼女の視線がへんだったのですね。
もう、そのまま帰ろうかと思いましたがね、それも、大人気ないしね。
30分たって行きました。
そしたら、彼女もしまったチャックを見て安心したらしくね。
お互い、絵と、マット出来具合を鑑賞してね。わきあいあいな時間を無理やり過しましたよ。
まあ、教えるべきか、教えないべきが意見の分かれるとことですね。
彼女も辛かったことでしょう。
いずれにしても、10年ぶりくらいですよ。
社会の窓、開けて、久々に人が沢山いるところを歩いたのは。
みなさんは、いかがですか。
最近、開けてましたか?
ま、みなさんは、気をつけましょうね。
そんじゃあ、また、明日。
たいした話じゃ無いかったですね。

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