はい、どうも、こんにちは。
今日は雨ですね~。
さて、それでは、テレビアニメになった時の話を少ししましょうか。
1995年、平成7年、4月20日に「アニメ缶」という番組タイトルで
テレビ東京系列でスタートしました。
「ぼのぼの」が15分、「ビット・ザ・キューピッド」が、15分でした。
となりのテレビ朝日さんは、同時間帯が、あだち充先生の「H2」でした。
なんとか、視聴率で勝ちたいな~などと、思ってました。
その当時、映画になった後に、テレビになるケースはあまりないと言われてました。
テレビになって、映画になることは、多くあるんですよ。
映画を先にやってテレビは、あまり、無かったんですね~。
ですが奇跡的に、テレビアニメになることが、決定したんですね。
映画は、いがらしみきお監督でしたから、監督がすべてのことを
決めるわけですが、テレビまで、いがらしさんが、監督することは不可能です。
(漫画が描けなくなりますから・・。)
そこで、いがらしさんと、私はあることを、考えたのです。
そして、ついにテレビアニメの打ち合わせの日がやってまいりました。
テレビ監督やスタッフを前にして、私たちは、こう言いました。
「あんまり、原作に忠実に忠実にと、考えないでください」
「ぼのぼのというキャラクターと世界観をお貸ししますから、
どうか思い切りやってください」
監督の難波さんは、椅子から、転げ落ちました。ズコッ。
「え~~~、そんな~~~、原作に忠実にやらなくていいのですか?」
「はい、いいのです、どうか、楽しんで作ってください」
と言って、あとは、帰って来ました。
たぶん、ほとんどの漫画家さんが、アニメに関しては、原作に
忠実にして欲しいとおっしゃることでしょう。当然の事です。
でも、一度、自分達で映画を作ったわけですから・・。
そこにあわせた似ていて違う物よりも、自由に楽しんでやっていただいた物の
ほうが楽しいに決まってるのです。
まして、ゴールデンタイムに、なかなか、哲学な味は出せないですから・・。
とにかく、スタートしました。
最初は、「ビット・ザ・キューピッド」そのあと、「ぼのぼの」の順でした。
ちなみに、視聴率は、「H2」に勝ったんです。
そして、順番も「ぼのぼの」「ビット・ザ・キューピッド」と入れ替わりました。
そうです、「ぼのぼの」は、アニメスタッフのがんばりで大健闘したのです。
テレビ東京のプロデューサーは、その後、「ポケットモンスター」で大ヒットを
飛ばすことになる、岩田さんでした。
それでは、また、明日。