はい、どうも~、みなさ~ん、奥さ~ん。
お元気ですか?自宅の山茶花に
蝉の抜け殻を発見したキースで~す。
ほんとは、娘が発見したんですが、家の周りの生垣部分の
土の中で7年ほどいたのかと思うと感動でしたよ~。
さて、それでは、映画「クモモの木のこと」の思い出を書いて
おきましょうか。それは、ゴンチチさんのレコーディングに参加した
時の話です。場所は横浜ランドマークタワーの中のスタジオでした。
前回も、ゴンチチのお2人に素晴らしい音楽を作って頂きました。
いらしさんがスタジオに着くと、ゴンチチのお二人が「どうですか?
今回の僕らの音楽は?」と心配そうに聞いてこられます。
もちろん、ゴンチチさんの作る楽曲が素晴らしくてお願いしておるわけですが、
実に謙虚なお2人です。いがらし先生、「今回も素晴らしいです」とお礼を
述べたわけです。
さて、スタジオには、ゴンチチさん以外にも、バイオリンやチェロなど弦を奏でる
人たちがたくさんいらっしゃってまして、本日は、いちばん盛り上がるシーンの楽曲の
レコーディングでありました。さすがにプロの方々です。練習一回で、本番一回で
終了いたしました。で、クマガイ監督が、ちょうど、今回の映像の見本ということで
たまたま、そのシーンのビデオを持って行っておったんです。日本では、まだ、最初と言って
いいほどだったフルCG作品です。ぜひ、ゴンチチさんにも見て頂きたいと思って
持って来ておったんですね。
スタジオには、モニターがありまして、今、録音したテーマ曲とCG映像を合わせて
もらったんですね。出来たての映像に、録音したての音楽が重なっていきます。
そしたら、ゴンチチさんをはじめスタジオにいたすべての人たちから自然に拍手がおこったんです。
そして、みんなが「すごいねぇ~、いいなあ~」って、言ってくれたんですね。ほんとに嬉しい拍手でした。
映画はいろんな人たちの努力の結晶なんですね。そこにかかわるクリエイターたちが自分の
能力の限界を表現したくなるんですね。それが重なって1人じゃ届かないところまで
映画は連れて行ってくれたりするんですね。
私は、あのあたたかい拍手は忘れません。そのやさしさにふれて涙が出そうになりました。
物を作ってる人たちの心っていいなあ~と思ったんだよね。
スタジオを出て、いがらしさんと、桜木町の駅まで歩いたときに見た
港の穏やかな夕景を忘れません。「ぬいぐるみを動かしてみたいな~」という
子供っぽい一言が、少しづつ現実に近づいているのだな~と、確信したのです。
もちろん、映像を作っていただいたデジタルフロンティアの人たちの、
技術力と、ぼのぼの愛があったからですね。
たぶん、まだ、「クモモの木のこと」は、日本のCGアニメの中ではかなりの
レベルだと思います。そして、そんなこと関係なく映画として、素晴らしいものです。
そして、愛すべき作品です。
だから、機会があったら観てくださいね。
それでは、またね。