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2006年09月05日

グエムル 漢江の怪物

子供もコレ観たいと言い、嫁さんもコレおもしろそうと言い、ワタシもポン・ジュノが監督なんだからおもしろいはずと言った「グエムル」。子供が受験勉強中のため、貴重な自由時間をハズすわけにはいかないので、まずはワタシが味見を、という密命のもとに、とりあえず行って来ました、ひさしぶりのシネコンへ。
どれどれ、おぉー!すぐ怪獣出しちゃう!エライぞ!ポン・ジュノ!がははは!はじめてグエムルが川から姿を現し、人を追っかけて防波堤を走ってくるシーンには爆笑してしまいました。笑ってるのはワタシだけでしたが、ポン・ジュノはたぶんこのシーンを撮りたかったのかもと思い、ワタシもたぶんこのシーンを観たかったのかもとさえ思ったぐらいです。というわけで期待は早々と達成されたので、あとは映画に身を委ね、エヘエヘ、アハアハしようと思ったら、なんかちょっとちがう。実はこの日も2本のハシゴというわけで、直前にマイケル・マンの「マイアミ・バイス」を観ていました。たぶんその影響もあるんだと思うんですが、主人公たちの家族の方の話になるといきなり映画がダレる、というかシロートっぽくなる。ユーモアもスベり気味で、家族愛は宙に浮いたままです。ヒョンソ役のコ・アソンちゃんはかわいいけど。
ポン・ジュノ、「韓国のスピルバーグ」と言われてるそうですが、サッカーの世界でもちょっと若いのがノシてくると、やれ「韓国のマラドーナ」とか、ほれ「砂漠のペレ」とか、それ「静岡のジダン」とか言われます。言われる本人は迷惑でしょうが、ポン・ジュノも「ほえる犬は噛まない」、「殺人の追憶」、そして「グエムル」と、その芸域の広さから「スピルバーグ」呼ばわりされるわけです。だけど、やはりスピルバーグじゃない。スピルバーグだったらゆるがせにしないだろう、波紋の大きさや水しぶきの量や小舟の揺れ加減、そういう小技がちょっとルーズです。ま、VFXに「ロード・オブ・ザ・リング」とか「キングコング」を手がけたWETAワークショップにやってもらったので、やっぱりオカネが足りなくなったのかもしれませんけど。
それにしてもポン・ジュノはふしぎな監督です。「ほえる犬は噛まない」を観れば、もともと「殺人の追憶」も「グエムル」も撮れる人だろうということはなんとなくわかります。もし次にラブ・ストーリーを撮ったとしても、なんかそれもまた「撮れることはわかってた映画」なのかもしれません。その辺がスピルバーグに一番似てる部分かもしれないですね。でも、ワタシが残念だったのは、ソン・ガンホがグエムルに跳び蹴りしてくれなかったことです。してくれると思ったのになぁ。

投稿者 いがらしみきお

2005年12月28日

キングコング

「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン、念願のリメイクだそうです。とにかく「キングコング」の予告篇の速報を観て驚いた。オタクを絵に描いたようなあのピー・ジャクがスリムになってる!キングコングの初映像よりも、スリムでメガネなしのピー・ジャクの姿に驚きました。「CGだろ」という、ありがちなジョーダンが頭をよぎったほどでしたが、コングよりもなによりも、ダイエットに成功した自分をいち早く全世界のみなさまにご披露したかったのかも。あははは。
上映時間が3時間。「タイタニック」とタメをはるつもりか、と思ったんですが、ほんとにそのつもりだったんじゃねいでしょうか。自分の企画というのも同じだし、予算オーバーして自腹を切るあたりもキャメロンに似てるし、キングコングがエンパイアステートビルから落ちて行くところなんかは、もしかすると、と思ってたんですが、デカプリオが海中に沈んで行く例のシーンのようでした。
ハリウッドがリメイクした「GODZIRA」を観た時に不満だったのは、ゴジラが死ぬ時に涙を誘えないことでした。怪獣映画というのは怪獣が死ぬ時に泣けないとダメっす。その点、ピー・ジャクはわかってるというか、そのつもりで撮ってます。問題はデカプーの時のように涙ドバドバ出したオバアたちが、猿でもヌキに来るかどうかでしょうが、まぁ、ワタシが心配してもしょうがないことではあります。
でも、おもしろかったです。LOTRの時もそうでしたが、ピー・ジャクの絵作りはほんとにベンキョーになります。映画、CG、アニメ、漫画を志す若い人の教材にしたいぐらいです。
今回のコング・ガール(ボンド・ガールじゃないんだから)は、ナオミ・ワッツです。ナオミ・ワッツじゃなかったら年末進行の忙しい時期に3時間もあるものをわざわざ観に行ったりしなかったでしょう。ナオミ・ワッツはいいです。ワタシもナオミ・ワッツを片手で握ってみたいです。これはワタシの「いずれやってみたい夢のようなこと」のひとつにノミネートされましたことをみなさんにお伝えして、今年最後の「映画ゾンビ」を終わりたいと思います。いつも読んでくれているみなさん、ありがとう。よいお年を。

投稿者 いがらしみきお