朝から強い雨の日曜日、ワールドカップ、ヒイキのアルゼンチンが負け、嫁さんお薦めのブラジルも復活したジダンのフランスに負けて敗退、この前のテストの結果も芳しくなく毎日勉強々々でウンザリの子供、家族揃って今いちの日曜日、シネコンに行く前にカメのエサと石を買う予定で早めに出たら、嫁さん勝手口の鍵を締めたかどうか不安になり、戻るの戻らないの、結局ワタシだけDIYの店に下ろして、自宅に戻って戸締まりの確認へ、ワタシの買い物はあっと言う間に終わったので、また強くなった雨を見ながらひとりDIYの店の軒先で待つこと10分、ようやく現れたクルマに乗り込んで「カギ閉まってた?」とひと言聞くと、嫁さん「うん」とこれまたひと言、車中なんとはなしに不穏な雰囲気、これではいかんとワタシ「ガムいる?」と嫁さんと子供にガムを回すと、家族3人のガムを噛む音ばかりが響くなり車中の夕まぐれ、混みだした国道、雀荘&ビリヤード屋、ネットカフェ、空き地、仏壇屋、新しくできたラーメン屋、新しくできためし屋、ちょっと前にできたショッピングモール、つぶれたそば屋、サラ金の無人店舗の連なり、パチンコ屋の連なり、ラブホの連なり、眺めるのもうんざりするような景色を眺めながらなんとか上映10分前にシネコン着、「カーズ」だろ、ピクサーだろ、しかも監督は「トイ・ストーリー」のラセッターだろ、だいじょうぶ、おもしろいはずだから、と思いなおしつつ入ったら、上映作品がアニメのため予告篇も日米のアニメばかり、なんだか損した気分になり、こんなの1本もヒットしないって、などと内心毒づくワタシ、しかも予想したとおり冷房効きすぎて早々と五十肩が痛み出したところで映画スタート、キャラクターが全員クルマということで、どんなアニメーションを見せるのか密かな期待を持って見守るも、どうもベタなまとまり方のまま進行、ベタなまとめ方のまま終わってしまう、ラセッターなのにこんなはずはないだろうと思っても、もうエンドロール、恒例のNG集とオマケ映像の方が本編よりも楽しかったです、と言ってしまったら傷つくだろうなラセッターも、家族そろってなんとなく無言のまま外に出ると、いつしか雨は止んでいたので同じ敷地内にあるファミレスへ、ひさしぶりにハンバーグなど食べていたら、斜め向かいのねえちゃんたちがやかましい、最近はどこにいても自分の家のように振る舞うヤカラらが多すぎる、さっさと食べてさっさとクルマへ、車中「カーズ」についての批判を嫁さんとワタシでひとくさり、「ミスター・インクレディブルはよかった」という話になり、ワールドカップのグチになり、嫁さん「ガムくれ」という意味の手を出したのでまたガムを一個あげ、明日は晴れかもという予感の霧の中を自宅に帰りつくと、なぜか三人とも少し気持ちが軽くなっていたのです。
2006年07月06日
カーズ
投稿者 いがらしみきお
2005年12月20日
ハウルの動く城
先週は観るものみんなダメで、ホメるにしろケナすにしろ、なにも言うことが浮かばないんで困りました。ここでその作品を列挙してもいいんですが、そういうことをやっても不毛なので、一回休みということにしました。
そこで映画館でも観てた「ハウルの動く城」、今さらですみませんが、子供が「もう一回観たい」というので、またいっしょに観ました。なんかスクリーンで観るより、DVDとウチのテレビで観る方が色の出とかきれいですね、セル画だと。ハウルのお城のディテールが圧巻でした。
旧聞ですが、鈴木プロデューサーがベネチア映画祭に行った時に「日本国内での評価が心配」のようなコメントを言ってて、「宮崎駿監督の新作なのになにを心配するっていうの」というのが一般的な意見なんでしょうが、ワタシも慇懃無礼なというか、気を緩めない人なんだなというか、選挙で「楽勝」という言葉は禁物だというか、なんか用心深いなぁ、とか思ってたんですが、映画を観ると、鈴木プロデューサーが気にしてたことがなんなのかわかりました。結局、あんまり説明しないというか、宮崎監督、説明するのがいやなところは説明しなかったんでしょう。確かにウチの嫁さんも「どうしてソフィーはおばあさんに見えたり見えなかったりするの」とか聞かれましたが、アニメではともかく、映画だったらそんなに説明しないことばかりです。では宮崎監督、なぜ「ハウル」では、あまり説明しない方を選んだのかというと、なんかの雑誌を読んだら、今のお客さんは、映画を観ながら、プロローグではこう、今は中盤のどの辺で、山場ではこれくらいのことはやるだろうという風に予断してしまってるというか、映画を型にハメて観てるみたいなことを宮崎監督が言っていたとありました。だからお客さんの思惑どおりにはしなかったというんなら、宮崎監督がそれをやるのが正しいかどうかはともかく、そういう葛藤をちゃんと出してしまうところが宮崎監督のエライところだろうと思いました。ワタシなんかはそういう予断だらけで観てるクチなんで、だから観る映画がなくなっちゃうんでしょうね。すみません。
投稿者 いがらしみきお
2005年10月24日
コープス・ブライド
ティム・バートンです。「チャーリーとチョコレート工場」ではちょっと強く言いすぎたので、今度は絶対誉めてやろうと思って観てきました、「コープス・ブライド」。
また一人だけ先に観てしまうと怒られるので、今回はちゃんと嫁さんと子供といっしょに観たんですが、嫁さん、子供ともに「キャラがかわいいからいいんじゃない」ということです。ガイコツくんとガイコツちゃんがかわいいです。あとガイコツ犬とガイコツじいさんも。みんな楽しそうにガイコツやってました。生きてる人間の方はモノトーンで楽しそうじゃなくて、死んでる方はカラフルで楽しそうです。その辺がティム・バートンらしい偏屈です。ワタシはもっと偏屈になったらどうかな、と思ってるんですが、たぶん今やワタシの方が偏屈なんでしょう。
投稿者 いがらしみきお
2005年07月25日
Mr.インクレディブル
この「映画ゾンビ」、なんか気むずかしいことばっかり言ってるようですが、結局、ここは「ぼのぼの」のサイトなんで、やっぱりアニメも取り上げないといかんですね。
「Mr.インクレディブル」です。DVDです。映画館でも観てるんですけど、家で家族といっしょに観ても楽しいものです。妻も娘も大いに楽しんでました。ちょっと長いということも含めて、ほぼ完璧なアニメじゃないでしょうか。こういうアニメを作りたいもんですね。「こういうアニメを」と一言で言えるほど簡単なものではないんですが。
オカネがあれば作れるかというと、それだけでは作れないでしょうね。ちゃんと動かせる優秀なアニメーターがいれば作れるかというと、それでもどうでしょうか。すごい才能の監督がいれば作れるかというと、それでも無理かもしれないですね。誰にも負けない情熱があれば作れるかというと、それでもやっぱり作れないかもしれない。結局、今言った条件以外に運が必要ですね。「Mr.インクレディブル」は、なにか強力な運があったはず。神の祝福と言ってもいいですが。
だから傑作になったんでしょう。イーストウッドもスピルバーグも、これを観て反省してほしいですね。
投稿者 いがらしみきお
