そして翌朝、パク監督が泊まっている銀座のホテルへ。
なんでもブラピとかマイコー・ジャクソンとかも泊まるところらしく、田舎者には目の毒ですじゃ。控え室で待つ間、スタッフの人に、パク監督がワタシの漫画から影響をうけたことを示すエピソードを聞く。あまりのことなので聞いた途端に爆笑する。あまりのことなのでとてもワタシの口からは言えません。ぎゃははははははは。
笑いながら待つこと20分、いらっしゃいました、天才パク・チャヌク!!おぉー、本物だ!本物だ!アンニョンハセヨー!パンガブスムニダー!
竹書房の人から、「復讐者に憐れみを」で「ぼのぼの」のテレビアニメを無断引用されたことを、「最初にガツンと言ってやってください!」などと言われていたので、ホニャヘララ~と言ってみると、パク監督、その件はとても気にしてたみたいでした。いい人です。
その後は、韓国語通訳の優れたお方と、日本語筆記通訳担当のK君のお陰で、対談はなんとか進行するも、ワタシはとっても舞い上がってたみたいで、「ワタシ」「ボク」「オレ」「オラ」などの一人称が混在する結果になりました。みっともないです。いやいや、「オラ」とかは言いませんでしたが。途中、「オールドボーイ」のイ・ウジン役のユ・ジテが、突然ドアを開けて乱入してきたので、日本人一同凍りついていると、パク監督と「おー、来てたのか」「はい、仕事で」「晩飯でも食おうぜ」「あとで電話します」ような会話が交わされ、ユ・ジテ、あっと言う間に退場。あー、びっくりした。ユ・ジテ、またピストルで自分の頭ぶち抜くのかと思いましたで。
ひとまず対談をすませると、ランチをごいっしょしにホテルの外へ。行ったところはオバアで満員。オバア、うるせい!飯を食いながらどんな話をしてたかというと、パク監督も一人娘、ワタシも一人娘、お互いむずかしい年頃の娘を持つ父親として、身につまされる話とかしてましたです。ホテルに戻ると、サインを交換し、あぁー、なんとワタシは幸せ者だ、と思いましたよ。ひさしぶりにちょっと胃が痛くなりましたけど。あははは。
「復讐者に憐れみを」、「オールドボーイ」、「親切なクムジャさん」と、世界の映画史に残る激烈復讐三部作を完結させたパク監督、今度は出来るだけ遠いところに行ってみたかったんでしょう。それが「サイボーグでも大丈夫」。これをしてラブ・コメだという人もいるかもしれませんが、予告篇を観たらみんなそう思うでしょうね。そして頭の中で「ははーん、あの線なのね」などと、あらまほしき映画を思い描くでしょうが、あなたの予断は一切覆されます。これはパク監督の映像を作り上げる力を思い知る映画です。こんなの作れるのは世界中で三人しかいません。「嫌われ松子の一生」中島哲也、「アメリ」ジャン=ピェール・ジュネ、そしてパク・チャヌクっス。
「サイボーグでも大丈夫」、ピもかわいい、イム・スジョンもかわいい、かわいいかわいい映画です。まさにギザかわゆるっス。パクさん、またどこかで必ずお会いしましょう。
投稿者: igarashimikio | カテゴリー: ファンタジー
