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2007年07月03日

サイボーグでも大丈夫(前編)

めずらしくまた東京でした。今回は「オールドボーイ」で知られる韓国のパク・チャヌク監督と会うためです。新作「サイボーグでも大丈夫」のプロモーションで来日するので、ぜひ会ってもらえないかとの話を受けたんですが、編集者とか広報の人というのは、時として、片方には「あの先生があなたをとてもヒイキにしていて会いたがっている」、また片方には「昔からの先生の大ファンだそうなので、ぜひ一度会ってやっていただけませんか」などと方便を言っては、無理々々としたセッティングをされてしまうことがあるので、今回もその線なのではないかと疑ったんですが、パク監督は「復讐者に憐れみを」で、「ぼのぼの」のテレビアニメを挿入していたことは、この目で観て知っているので、あながちデタラメとばかりも思えない。そしてなにより、ワタシがパク監督の大ファンだというのはまちがいないので、ノコノコ行きましたよ、東京へ。
なんか最近こればっかり言ってますが、ワタシは耳が悪いので、対談とかテレビ出演とかの仕事はだいたい断っています。しかも今回は通訳の人が間に入るわけで、果たしてどんな混乱が巻き起こるのか想像もつかない。しかし、まぁ、誰か人が死んだりするわけじゃないんだからと思い、対談の前日は、別件の仕事を早々と終わらせると、浅草方面へフラフラと。浅草の路地をウロウロし、オープン・カフェならぬ、オープン飲み屋でまだ明るいうちから牛すじ突っつきながらビールをゴクリ。ご機嫌ですね、旦那。その後、一度乗ってみたいと思っていた念願の水上バスに乗ったり、築地で寿司食ったりしてました。楽しい、楽しい。あははは。
水上バスに乗って、いわば裏側から見る東京というのはスペクタルです。「よくもまぁ、こんなの作ったもんだなぁ」と圧倒されます。ローマは一日にしてならず、とか言いますが、日本人だったらローマぐらい三日で作っちゃうんじゃないでしょうか。あ、ごめん、ローマの人たち。
その夜は、明日のことを考えて、余力を残しつつ早々とホテルに戻りました。余力を残しつつベッドに横になったつもりが、余力なんかぜんぜんなかったのか、まだ10時前だというのに、コトンと寝入ってしまったとです。目覚めたのが11時過ぎ。ワタシはだいたい毎日二度寝睡眠なので、顔を洗って歯を磨くと、今起きたばっかりにもかかわらず、「さぁーて、寝るかー」とつぶやきつつ、ほんとに寝てしまいましたばい。
対面にいるおフランスっぽいオヤジが、「負けは負けだしねー」などと言っている。上家のセレブっぽいオバアも「払ってもらわないと」とか言う。ワタシが「あれ?千点100万円って冗談じゃなかったの?」と言うと、下家の女医っぽいねえちゃんが「冗談なわけないでしょ」とボソリ。「えぇーっ、じゃぁオレ3億6千万の負け!?」と叫びながら目を醒ますと、ホテルの窓からドンヨリとした東京の夜明けが見えました。
こんな馬鹿馬鹿しい悪夢を見るのは、麻雀で有名な竹書房がとってくれたホテルだからにちがいないなどと、さらにドンヨリした頭で考えていると、今日のパク監督との会談へも、なんだかギザドンヨリの暗雲が立ちこめるのす。さぁ、どうするワタシ!!
今回はパク監督に敬意を表して、「映画ゾンビ」はじまって以来の前後編コンティニューへ突入。

投稿者: igarashimikio | カテゴリー: ファンタジー