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2007年01月22日

theEYE2

受験生の娘と嫁さん、ひさしぶりの息抜きで、楽しみにしていた「大奥」を観に行きましたが、二人とも呪いの言葉を吐きながら帰って来ました。娘と嫁さんが楽しみにしていたものが、もうひとつあります。それは劇場版「どうぶつの森」です。しかし、「これじゃぁポケモンだろ」のテレビCMを観た瞬間に二人とも口から火を吹き、観に行くことさえ拒否してしまいました。
ワタシはと言えば、ぬるい正月興行が続く中、映画を観に行くべくモチベーションなど皆無で、「映画観てくるかも」と言いつつ、本屋に寄り、「あんな本もある、こんな本もある」などと興奮し、「あー、この本を読んだら、オレはどれだけ賢くなるだろうか」と吐息し、「とりあえず今日は、これと、これと、これだぁ!」とばかり本を小脇に抱えて、メシ屋に駆け込み、キクラゲ卵炒め定食なんかを貪り食いつつ、今買った本も貪り読み、地下鉄に乗り、乗客をチラ見しながら、「なんか最近みんなビンボ臭くなったなぁ」などと自分のことは棚に上げて勝手なことを思い、ウチに帰ると、今買ってきた本を、すでに連峰と化している「次に読みたい本の山」の上にドサッと重ねるのでした。
最近、週末はだいたいこんな有様で、映画も観ずに本ばかり買ってるんですが、そのうち半分ぐらいは資料なので、なかなか読みたい本も読めない。これがつらいです。最近の漫画はどんどんノベル化して、昔のようにデタラメばかり描いても誰も読んでくれないので、資料に目を通しつつ、読みたい本も読むという、とても忙しい読書傾向になるわけで、寝室では読みたい本Aを読み、リビングでは読みたい本Bを手元に置き、トイレには新聞といっしょに資料Aを持ち込み、カバンの中には資料Bを忍ばせつつ、読みたい雑誌Aも読むという分刻みのような読書生活です。
なので、必然的に本を見切るのも早くなります。まえがき読んだだけで「しまった!こいつバカだったのか」と閉じてしまい、10ページ読むと「ふつう小学生がこんなこと言うか」と投げ出し、三分の一あたりで「オレ、こんな本読みたくて買ったわけじゃない」と叩きつけ、「もうエンディングはわかったから」と、残り20ページなのに本棚に放り込んでしまいます。なんという飽食というか飽読というか、こんなことやってたら、「映画ゾンビ」から「読書ゾンビ」になってしまうのも時間の問題でしょう。
しかし、そんな本ばかり読んでるわけでもない。最近は荒川洋治の本を、冷たい水を少しずつ胃に流し込むように読んでます。この人の言葉に対しての感覚と、「文学」への郷愁で、ワタシの頭の中に詰まってる泥が、両耳の穴からベロベロと出てくるような思いがします。
「theEYE2」、オキサイド・パンです。前作「theEYE」もこわかったですが、今回もちょっと驚愕する映像がありました。そうそう、オキサイド・パンも、ワタシの「これからに期待する変な名前の若い人100」の一人です。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: ホラー , ホラー

2007年01月10日

怨霊の森

あけましておめれとうございます。今年も「いつ終わるかわからない」映画ゾンビをよろしくお願いします。「映画ゾンビ」と名打っていても、最近は映画のことなんかロクに書いてないので、これだったら映画とか観なくても続けて行けるというか、新展開というか、「映画ゾンビ2.0」というか、ひと皮むけたというか、いや、その「ひと皮」が映画だったんだから、むいちゃいけないというか。
みなさん、年末年始はいかがでした。ウチは受験生がいるので、どこにも行けず、ラッシュアワーのような元朝参りにチラッと行った他は、ほとんど軟禁状態でした。我が子ながら朝から晩まで塾と勉強でかわいそうです。嫁さんもリビングで子どもにつきっきりでやってるので、テレビもすぐ消されちゃうし、ひとりスゴスゴと屋根裏部屋に登って行くしかないワタシは51歳の居候のようです。最近、家の中でなにか言っても振り向いてもらえないので、ひとり言も増えました。もう初老ですじゃ。
実はワタシが借りてる仕事場の隣室も塾なんですが、ここに通う子どもたちも、なんだかみんなかわいそうです。中学受験の子なんかは、メガネかけて、痩せてて、みんなうつむいてます。高校受験の子は、夜、ビルの外階段に座り込んで寒そうに菓子パン食べてるし、大学受験の子はもうやる気なんかとっくに失せたように見える。なんだかみんな社会に虐待されてるようです。この虐待を止めない限り、子どもたちがお互いを虐待する「いじめ」はなくならないと思います。少なくとも、義務教育と名打つなら、中学までは塾もカテキョも禁止すべきでしょう。また、義務教育を終えたなら、高校でなにを教えようが自由にすべきでしょう。とかエラそうに教育論をブッたりするワタシも、こんな時代にいったいなにをすべきなのかわかりません。誰かワタシに指示ください。指示くれ。指示くれい。ガンバ大阪のシジクレイ。ああー、やっぱもう初老ですじゃー。
というわけで、下で勉強している我が子をよそに、DVDでも観るしかないので、観ましたよ、「怨霊の森」。監督が「MAY」のラッキー・マッキーです。ラッキー・マッキーは、「マーダー・ライド・ショー」のロブ・ゾンビと並んで、ワタシの「これからに期待する変な名前の若い人100」の中に入っています。100人なんかいないけど。「怨霊の森」は主演の女の子がいいです。ラッキー・マッキーは女の子の選び方がいつもキイてます。「MAY」といい、マスターズ・オブ・ホラーの「虫おんな」といい。
「これからに期待する-」とか言ってますが、いったいワタシはなにを期待してるのでしょう。きっとだまして欲しいんでしょうね、映画で。人間なんてだまされてナンボのものです。誰かにだまされてないと生きて行けません。トシをとるとなかなかだまされなくなるのでつまんないです。きっと勉強ばかりさせられている子どもたちもそうなんでしょう。誰もだましてくれる人がいないんでしょう。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: ホラー