« 2009年03月 | トップ | 2009年05月 »

#20 ハンガンにグエムルはいたか

20.jpg韓国に行って来ました。パスポートを見たら9年ぶりの海外旅行です。あと1年でパスポートが切れるところだったので、ちょうどよかったというか、ギリギリセーフというか、やっぱり国際線のターミナルは楽しいなぁ、というか。

アジアははじめてですが、ちゃんとアテンダントしてくれる人がいたので、まったくの大名旅行でした。得意です、大名旅行。2時間で行けて、時差がない海外というのは、こんなにも楽なものでしょうか。新幹線で東京に行って帰って来る方がよっぽど疲れます。ウソつけ。とにかくどこに行っても「ぼのぼの先生」という立場なので、みなさんとても親切にしてくれました。韓国のみなさん、カムサハムニダ~。

ワタシはポン・ジュノの映画に出て来る田園風景や、キム・ギドクの映画に出て来る地方都市の景色にとても惹かれていたので、いつか韓国に行ってこの眼で見てみたいものだと思っていました。それでソウルではなくて、ちょっと田舎に行こうと提案したのですが、これはあえなく却下。1時間ぐらいクルマで走っても、田舎の風景にはならないそうです。「ぼのぼの先生」だんだんご立腹かというと、ワタシの場合、海外旅行に行くとまったく役に立たないヤツになるため、その反動でとても聞き分けのいい人になります。みなさんの行くところならどこにでも、という感じです。ハイハイ、ハイハイ。

韓国に発つ前夜の食事でもう腹を壊しました。そのあとは明洞のマーケットで「最高のニセモノ」を得たり、また腹壊す覚悟で屋台のおでんを無謀食いしたり、コンビニで韓国の激甘ヨーカンを買い食いしたり、OLがランチにチゲ鍋囲んでるのを見て驚愕したり、4日間毎日焼肉を食べて肉バカになり、4日間毎日冷麺を食べて冷麺バカになり、朝5時起きでチャンピオンズ・リーグを見て打ちのめされたり、韓国のニュースを見てたら北朝鮮がミサイル撃つらしいと誤解して騒ぎはじめたり、デザートを指差し「これはなんですか?」と聞いたら、通訳のキム嬢に「お菓子」と言われて動揺したり、昌徳宮という由緒正しい王宮の庭で、突然リー社長が竹笛を吹き出したのに呆然としたり、タクシーの中でもサインして気持ち悪くなったり、夜は夜で痛い思いをしたり、金浦空港の軍隊鍋に感激したり、手荷物に入っていた眼鏡用のドライバーのことで職員に怒られたり、お土産に賞味期限切れのキムチを買わされたりして帰って来ました。いや~、楽しかったです。また行きたいです、韓国。

外国というと、ほぼアメリカしか行ったことがないので、「アメリカに比べた日本」しか考えたこともなかったんですが、韓国に行って改めてわかりました、どれだけ日本が異様な国か。まるで進化から取り残されたガラパゴスのようです。日本は世界のガラパゴス諸島じゃないでしょうか。パンダとかコアラとかを見ると、絶滅して当たり前ののん気さですが、日本にも天敵が現れたらいったいどうなるのか。折りしも北朝鮮が、衛星っつうか、ミサイルを撃つらしいですが、ロッテの免税店にはウォン安に乗じてブランド漁りに来た日本人が列をなしていました。100年に一度の大不況だとか言う人に見せてあげたくなるような光景でしたが、どうすんのかなぁ、日本は。なにしろ総理大臣というのが漫画が大好きだからなれたみたいな人だし。

その総理が言うわけじゃないですか、「日本には世界に誇れるものがある、漫画、アニメ、ゲーム」とか。だけどそれを誇っている日本人をワタシはあんまり見たことないです。そんなものを誇ろうとしないのが日本人のよいところかも、と「ぼのぼの先生」は思ったのですのす。

写真はホテルの窓から毎日見ていたハンガンの日の出です。グエムルは見えませんでした。

ABOUT

〝人生というのは過去にしかないものだと思っています。ものみな過去にあるのです〟
魂の漫画家・いがらしみきおが現代日本に放つ自伝的フォト&エッセイ! 「ぼのねっと」にて独占公開!