#10 あなたは死ぬ前になにを食べたいですか?
今回もグルメっス。「あなたは死ぬ前になにを食べたいですか?」というのはよくされる質問です。よくされると言っても毎日されるわけじゃないですが。
そういう時は、前回の「津つ井のビフテキ重」か、もうひとつ、ワタシの田舎の「ささきやの揚げまんじゅう」をあげることにしています。
そばも好きなんですが、そばはむずかしい。ラーメンだと「ココおいしい!」と言えば、10人中9人は「うん、おいしい」と言いますが、そばだとなかなかそうはいかない。「おいしいよ」とすすめたつもりが、口に含んだ途端「プッ」と吹かれてしまったりすることもあります。
しかも仙台だと「ココのそば!」というものがないです。仕事場近くのF源のそばをあげたりしたら、アシスタントにも激しくブーイングされそうだし、仙台で一番有名なS竹のそばとなると、うまいはうまいけどなんとなく「当たり前」感が漂ってしまっている。よく行くシネコンの前にあるM里のそばもいいんですが、映画観ないと行かなくなるので。
そば屋じゃないですが、仕事場の下の創作和食Sズの親方の打つそばは絶品です。毎日ルーチンで作ってるそばじゃなくて、板前が作るとこんなそばが出来るんだなぁ、というそばです。ラーメンもフランス料理のコックが作ったラーメンというのがあって、これがまたおいしい。ここまで作ってしまったら、あとはもう昔風の中華そばとか食うしかないだろうというぐらいの完成度です。
そんなこと言えばパンもそうですね。昨今の日本のパンの完成度も相当高い。仕事場近くのSバの中に入ってるパン屋V.D.Fの金時豆パンとアンドーナツなんか食べてると、ちょっと指が震えてたりします。ヤバイです。近所のスーパーに新しく入ったパン屋のあんぱんもいい。まだ名前も憶えてないんですが。え?あんこ物ばっかり?いや、ほんとは「あんこ」について述べようと思ったんです。「あんこ論」というか。だけどワタシの「あんこ論」はライフワークのようなものなので、今ここで適当なこと言ってしまうと、明日あたり死んでしまうかもしれないのでまたにします。
しかし、我々はそれぞれ十分にうまいものを食べて来たんじゃないでしょうか。日本中に漂っている閉塞感の原因ってそれもあるんじゃないスか。つまり「もううまいものも結構食べたな」という感じ。あと「行くところにも行ったな」という感じ。もちろん、「これ以上金持ちにはなれないだろうな」という閉塞感が一番大きいかもしれないですが。だからワタシはマグロが食えなくなるとか、コメがなくなるとか、バターがないとか、もういいです。食えるもの食えれば。
写真は「ささきやの揚げまんじゅう」です。一口食べたあとがありますが、写メするのも忘れてついつい囓っちゃったんですね。閉塞感もへったくれもないです、あははは。
