#04 歩いて歩いて歩いて
毎朝歩いてます。散歩でもウォーキングでも、どっちでもいいですが、時間にして30分弱、距離にして3キロ弱、いつもほぼ同じコースを廻ります。ちがうコースを歩くと結構疲れるので。とは言え、雨の日も風の日も雪の日も長靴でガッパガッパと歩き回ります。身の危険を感じるぐらいの台風だったら休みますが、だいたい強行します。ちょっと中毒風ですね。「歩けなくなったらオレ死ぬかも」とさえ思ってるぐらいで。
歩くことで、ワタシどれだけ救われて来たか。だいたい朝はいつも不安な気持ちで起きます。若い頃にはなかった感覚です。この感覚については、「実は私も朝は不安で-」という人がいたら、たぶんワタシはその人とすぐ友達になれるんじゃないでしょうか。それぐらい人にわかってもらえそうもない感覚です。そう言えば、誰かに聞いたことはないですね。「あのさ、朝って不安じゃない?」とか、なかなか聞けないでしょ。いや、聞けるかな、今度聞いてみます。
歩くと、その不安な気持ちというのがだんだん解けてくる。たぶん「今朝の外の風景」という、いわゆる現実を見て、「こっちが現実だから」と順応するんだと思います。それから体内でなんらかの物質が分泌されます。この物質は重要です。歩かなくてもこの物質が出るのなら、ワタシは別に歩かなくてもいいんですが、いや、やっぱり歩くでしょうね。毎日同じ風景なのに、毎日見たがります。歩く定点観測みたいなもんです。バス待ちの人とか、犬の散歩の人とか、ゴミ出しの人とか、夜勤明けの人とか、だいたいこれも同じ人を見掛けます。朝はみんな時間を決めて動いているので、人の流れが階層的に丸見えです。5分ずれただけで、別な階層の人の流れを見ることが出来る。それのどこがおもしろいのかと言われれば、ニュースを観たがるオヤジの心理と同じかもしれません。フィクションはもういいから、ライブなものを見たがりますね。それときっとどこかに「共感」みたいなものもある。ただし、その「共感」は、酒飲んで「そうそう」とか言い合うようなものではなくて、ワタシの「朝の不安な感じ」と同じぐらい、誰とも共有できない孤立したものかもしれないです。
オヤジ的じゃないおもしろさもあります。日本にもというか、東北にも、1年で2日ぐらい「ハワイみたいだ」と感じるような天気の時がある。この写メのタイトルは「ハワイ日和」です。ベタですが、陽輝き、風が体を撫で、木々や草花が薫る時です。
