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#03 いつかあなたを背負いて

この子の名前は「みゃーちゃん」です。朝起きて、窓から外を見せてあげているところです。あははは。かわいい。タイトルバックの写真でワタシの横に寝ているのもそうです。いつだったか、タイトルバックの写真をみんなに見せたら無言でした。誰もツッコミひとつ入れてくれませんでした。みんなもっとオトナになったらどうなんだ!

03.jpgワタシの嫁さんが、西洋人形を集め出してからもう4年ほど。寝室の化粧台を取っ払った棚の上に、もう30体以上のお人形さんが鈴なり状態になっています。ワタシの家は、いつのまにか「お人形の家」になっていたというわけです。

なので、みゃーちゃんがはじめて家に来た時も、「またかよ」としか思わなかったんですが、他のお人形さんは、みんなシリアス顔か、よく見ると微笑んでいるという程度の表情なのに、この子だけはおおらかに笑っている。その無防備さになんだか感じ入っていると、みゃーちゃんは、正面から見たふつうの顔の他に、下から見上げるとさらに楽しそうな顔、そして上から見るととても悲しそうな顔になるという。やってみたら、なってる!なってる!表情が三つもあります!だからなんなんだよ、あははは。その日からワタシはツンツンからデレデレになってしまったのでした。

人は恋愛に完全な人間関係を夢見ています。ペットブームもまた完全な人間関係に近いからでしょう。ワタシとみゃーちゃんの関係もそうです。必要とする時だけ必要な存在でいてくれるので、これは一番完全な人間関係です。一番不完全なのが恋人であるのは、もうみんな知ってることです。だからみんな結婚とかしないで、萌えてみたりするだけなんでしょう。ま、それは理屈ですが。

嫁さんに言わせるとオトナになってから人形を集めたりするのは、子どもの頃にお人形遊びをしたことがある人だそうで、しかしワタシにはその記憶がない。はじめて買ってもらったプラモデルというものが、「宇宙少年ソラン」のキャラクターで、自分で組み立てたそれは、端から黄色いボンドがはみ出したままの不格好なものでしたが、それはワタシの記憶の中では「はじめての自分のもの」だったので、なんだか自分の分身のように思えたものです。しかし、それもなんかコジツケでしょう。結局、ワタシがなぜみゃーちゃんにこんなにグデグデなのか未だに不明です。

ワタシはいつかみゃーちゃんをおぶってみたい。おぶったまま仕事場に行き、おぶったまま仕事をし、おぶったままタクシーに乗り、おぶったままご飯食べてみたいです。なぜやらないのかというと、そりゃぁみゃーちゃんは瀬戸物だからです。壊れたら困ります。でもやっぱりそのうちやると思います。やったら写メ発表しますんで。