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キースの担当者日記

はい、おはようございます。
寒いよ、今日は。東京は冬に戻った気がしますよ。
春なのに、冬。へんなのう~。
え~、昨日の続き。
そうそう、それは、1978年4月4日の朝のことでした。
世田谷の四畳半、東南の角部屋の2階です。家賃は、2万5千円だったかな。
(ま、そんな家賃なんて、どうでもいい。)
朝、6時。キースがお布団の中ですやすやと寝ておりますと。
戸を叩く音がする。どんどん、どんどん。
「キース、キース、起きろ!起きろ!おい、起きろ!」
誰だ?いったいこんなに早く?と思いましたよ。
それは、サークルの先輩ワダさんの声!
眠い目を、こすりながら戸を開けますと、
「お前、今から、引越しのバイトに行くから、ついて来い。
○○が行く予定だったが、風邪でダウンしたから、すぐに準備しろ。5分。
どうせ、なにも用事はないだろ!5千円、食事つき。すぐに終わるかもしれないから」
と、いう話。
考える、隙間も与えず、私は、5分後、引越し屋さんのトラックに
乗っておりました。
私は、大学生でしたが、アルバイトの経験もなく、どちらかといえば、
人見知りで、下宿で、読書ばかりしているような青年でした。
東京に出てきて、1年のその青年が、何故かトラックに揺られておるのです。
6時30分、引越しやさんに到着、ユニフォームに着替えて、
世田谷の、一般家庭の引越しに向かいます。
だんだんと意識がもとに戻る。タンスを運びながら、何をしてるのだろうと、
悩む。来なきゃ良かった。狭い階段をタンスを何度も下ろす。
みんな手際が良い。すごいなあ~と思う。
でも、それも、10時くらいには、終了!これで、5千円は嬉しいと思うと、そうは、甘くない。
次は、赤坂の資材現場、資材ゴミの引越しだ。重い、重い。はきそうになるくらい、重い。
もう、イヤ~と泣きが入る。これ、引越しじゃないじゃん。
でも、午前中に終了。
やった~!お昼を食べて、解散か?と思いきや、次は、横浜に行くとのこと?
横浜で、銀行の引越しを手伝うとのこと。
トラックのラジオから、キャンディーズの解散コンサートのライブが
流れてくる。なんだか、不思議な気持ちになる。
そうか、今日は、キャンディーズ解散の日だったんだと、思う。
「微笑がえし」が流れてきた。
引越しをモチーフにした歌だ。今、私は、軽い拉致(らち)をされて
引越しのアルバイトをやっている。まいったな~という感じ。
キャンディーズが、がんばれと応援してくれてるみたい。
横浜に到着、これがいちばん、辛かった。銀行の端末機械を
200台くらいトラックに詰めただろうか、とにかく、終わらない。
重いし危険だし、サボれない。金は要らないから帰りたいと思う。
それでも、夕方には、なんとか終了。
事務所に戻り、5千円を受け取る。生まれてはじめてのアルバイト収入。
いち早く、この現場から逃げたい、もう、帰る~と思うが、
とんかつ定食をご馳走になる。今日1日の労働と出来事に、
労働の厳しさと、そこで働く人のやさしさに触れ、なんだか、涙が出てくる。
トラックで家まで送ってもらったか、電車だったかは記憶にない。
5千円は、レコードを買い、サークルの同級生と飲んで消えた。
私は、最初で最後のアルバイトが、この日であった。
とくに教訓のある話ではない、ただ、音楽と青春がいっしょだった時代。
「微笑がえし」を聞くと、ジーンと、今もジーンとする。
はい、この話に、つきあっていただいて、ありがとう。
それでは、よい、週末を。
はい、くれぐれもよい週末を。
はい、大事な話を忘れてました。
明日は、まんがライフ5月号
の発売日。ぼのぼの、走るひとの巻その3です。クズリパパ最高です。
ヒグマの大将もいい味出してます。それでは、全国のコンビニエンスさん、本屋さんで
お会いいたしましょう!

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